あれから3年
カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞受賞。おめでとうございます。
こんな私ですが実は質の良い本を探すのは子供の頃から得意なのでカズオ・イシグロ氏の作品のファンです。
3年前に「わたしを離さないで(NEVER LET ME GO )」を読んだのですが1ページ目から引き込まれ読了までの3日間、頭と心が全部この物語の展開に持っていかれてしまって生活面にもかなり影響しました。
早く家に帰って続きを読みたい!
家に帰るまで待てないからカフェに寄ってしまおう!などと落ち着かずカフェで必死に涙をこらえながら読んだりしました。
可能であれば何でもやっていいのだろうか?
発展または進歩や功績のために失なわれるものに対する価値観が
既に少し壊れている現代人に対する警鐘のようにも思える作品でした。
蜷川幸雄さん演出で舞台演劇にも。
舞台が上演されていた当時私は持病のために東京の病院に通院していたのですが、与野本町駅近くのさいたま芸術劇場で観劇後に東京のホテルに泊まって翌日病院に行った記憶があります。
4時間近い舞台だったので看護師さんが私の脚を触りながら「いつもより浮腫んでますね」って。
そりゃあ最前席であんなにも長くて重い内容の舞台を観てたら脚は浮腫むし心は痛むし涙で目と顔は腫れまくり、最前の緊張感で肩はガチガチですって!
3年以上経ってチケットの半券を見ながらいちばん思うのは
たったの10日間で同じ舞台作品を
3公演も観に行ったなんてどこまでふざけてるんだということ...
東京まで新幹線で通院していた時期に何を楽しもうとしちゃってたの自分は(×_×)
あの頃の私、舞台貧乏でもありました。
新幹線での通院費用に諭吉さん一人より多い治療費の他に舞台のチケットにお金を使うので2014年の時点でまだボロボロのガラケー使ってましたw
テレビドラマは基本見ない、映画館も滅多に行かない、レンタルの会員にもなっていない。
娯楽の中で最もお金のかかるものにはまってしまったから大変なことになりました。
足腰が強くなった最近は行動範囲も広まり舞台行きたい病はちょっと落ち着き気味になりましたが。
それでも来週は
今年2回目の舞台観劇に行ってしまう私です。
あと2ヶ月ちょっとで今年も終るし年に2回ぐらいならいいのでは...となかなか分不相応なお楽しみから脱出できない(する気がない?)ようです。。。